カテゴリ:ゴーキョピーク2006( 2 )

チョ・オユーとエベレストの瘤

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抜けるような青空、続く。
早朝のチョ・オユー。
私が立っている湖畔のゴーキョ村に日が射しはじめるのは、まだずっと先のことだ。
これも美しい、ほんとうに美しい山だと思う。姿がやさしい。たおやかな峰という表現がぴったりあてはまる。
標高8201m、世界第六位の高峰。しかし、この姿からなんとなく想像がつくように、比較的登りやすく、安全度の高い山らしい。初登は1954年、94年には山野井泰史氏が南西壁の単独初登頂という記録を立てている。

**一つ前のエベレストの写真に、コメントをいただきました。「カラ・パタールから見たときには山に見えているものが、実はエベレスト南西稜の瘤にすぎないことがよくわかる」というもの。多分、多くの方には「何のことだか・・・?」状態だと思うので、比較できる写真を載せてみます。**

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1990年11月 カラ・パタール頂上から撮影

これがカラ・パタールから見上げる風景。中央奥に見える黒い三角がエベレスト。右手の大きな山はヌプツェ。ヌプツェの稜線がエベレストの下を大きく左に薙いでいる。
そしてエベレストの左下に大きく見えている白い山(ロゴを入れておきました)。確かにここから見ると、エベレストの手前にある別の山に見える。もしここからエベレストに登るなら、この手前の山を登って向こう側に乗り越えて、あらためてエベレストそのものに取り付くのでは、と思わせる。

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2006年11月 レンジョ・ラから撮影

こちらの写真では、エベレストの左に山などはなく、ただ稜線が切れ落ちてきて、そこに1つ瘤があるのが見えるかと思う。この瘤が、カラ・パタールからは手前の山に見えるわけだ。
何となく、カラパタールがどのあたりかということも、想像がつくかと思う。私も何となくだが、多分このへん、というのはわかった(笑)。

教えていただいた没関系さんに感謝です! 言われて「あー、なるほどー」と思いました(笑)。ありがとうございました。

※ヌプツェとローツェを取り違えてました。訂正済み。すいません! 
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by himalaya3 | 2008-01-04 16:08 | ゴーキョピーク2006

抜けるような・・・

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抜けるような青空が見たくなったので、本日はこの写真。
2006年11月に訪れた、ネパール・エベレスト街道のサブルート、レンジョ・ラからのエベレストとローツェ、ヌプツェ、右端にマカルー。
ちょっと端っこが切れて見える方、サイドバーを隠したりすると見えるかも。写真の大きさがまだ把握しきれていなくてごめんなさい。

エベレスト街道のメインルートは、エベレスト直下のカラ・パタール5545mを目指す道である。多くのトレッカーが、おそらく人生に1度きりのヒマラヤとなれば、ここを目指す。目指すべき、と私も薦める。
直下からの世界最高峰の大迫力は、他のどこでも味わえないものだし、もし周囲が静かであれば、人はそこで深く深く内省するはずだ。自分はどこから来てどこへ行くのか、自分はどうしてこの世に生まれ、なぜ生きていくのか。そんな青臭い、日常の中では固く封印している思いが、そこでは解き放たれて噴出する。明け方の、ほかに誰もいないカラ・パタール。人生に一度、万難を排しても行くべき場所だと、私は勝手に思い込んでいる。

エベレスト街道のもう一本の道は、ゴーキョ・ピークへと続く。ゴーキョ・ピークは5360mとカラ・パタールより若干低い。また、エベレストの直下ではなく、間に1つ稜線とモレーンを挟むため、距離的にはかなり遠い印象がある。このためゴーキョはメインルートではなく、サブ・ルートとして扱われることが多い。言って見れば、通好みの山、という感じか。
しかしゴーキョ・ピークは360度の展望が開けるいい丘だ。麓にある湖も深い藍色をして美しい。二度目のエベレスト街道、または時間があるのでカラ・パタールと組み合わせて、という方には自信を持ってお勧めする。

レンジョ・ラは、ゴーキョの西にあり、標高は5340m。通常はゴーキョへのトレッキングでここを通ることは稀かと思う。ゴーキョ側からだと峠を越えてから次の村までが長く、安全第一に考えればツアーなどでこのルートを選ばないのもうなづける。また逆からだと、短期間に急激に高度を上げ続け、長い長い登りの果てにこの標高の峠を登るわけで、これまた困難だ。
しかし、いい峠である。ゴーキョ村を出発してから湖沿いにずっと登っていく風景も素晴らしいし、1つ乗っ越してからは湖の上にエベレストとローツェがずっと聳えていてくれる。いつ振り返っても世界最高峰。これはなかなか、他ではないのではないか。
最後の上りは非常に急だが、ゴーキョ・ピークに登った後であれば高所順応もできており、多分それほど困難ではなく登れる。むしろ危険なのは着雪だろう。たまたま2006年秋は雪が少なく、アイゼンなしでギリギリ切り抜けることができたが、この峠を越えるなら、簡易でいいからアイゼンはあったほうが安心だと思う。


というようなことをくだくだと述べた後に唐突ではありますが、

あけましておめでとうございます。
よろしかったら今年も時々お付き合いくださいませ。
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by himalaya3 | 2008-01-01 15:55 | ゴーキョピーク2006